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格闘技チャンネル

第10クール分放送予定表
第46回 名古屋復讐旅行特別企画
『PRIDE武士道其の八適当観戦レポート』
第47回 『PRIDEGP2005FinalRound』適当予想(+結果発表)
第48回 『K-1GP2005開幕戦』適当予想(+結果発表)
第49回 『PRIDE武士道其の九』適当予想(+結果発表)
第50回 『ゴミタカノリハ、ヒーローダ』
過去の放送はこちら

10クール 46回目放送 (通算放送回数146回)

『PRIDE武士道其の八適当観戦レポート』2005年7月25日


 とにかく、名古屋レインボーホールはスゴイ。
 熱気の籠もり方が、東京(例えば、有明コロシアム・横浜アリーナ)とはまるで別物。

 レインボーホールは規模的に横浜アリーナと似たりよったりな感じですが、一体感という点では名古屋に軍配。何かが違うのです。
 『弾丸 美濃輪育久』と書かれた横断幕が、当たり前のように掲げられている〔写真〕(←距離が離れていたので、画質は最悪ですが)。そして、ふと横を見ると『村田龍一』と書かれたノボリが2本、立てかけられていた……写真を撮ろうとしたのだが、のぼりを立てているヒトビトが『オラコラ系』の人々。
 『オラ、手前ぇ誰に断って写真とってんじゃ!コラ!』
 となると、こっちが試合をするハメになるので、とりあえずパス。
 

 第1試合
 杉江“アマゾン”大輔VSジョシュ・トムソン

 杉江が腕十字を決めると、トムソンが異常な粘りを見せてリバーサル。
 いつの間にか、逆にトムソンが膝十字を決めているという異常事態でフィニッシュ。
 地元ファイターの杉江はイマイチなのでした。


 第2試合
 デニス・カーンVSアンドレイ・シメノフ

 グラウンドの攻防が見られるか?と思っていたら、完全な立ち技決戦に。両方とも、良い打撃を出してはいるが、決定打に掛けたままで判定。
 僅かに打撃が勝っていたカーンが判定勝ち。


 第3試合
 中尾受太郎VSマーカス・アウレリロ

 マスター・オブ・トライアングルの受太郎。
 適当予想で『打撃が強そうだ』などと、適当な事書いてスンマセン。
 試合自体は、何故か中尾があまり前に出ずに横綱相撲でした。
 結局、マーカスが中尾に対して三角締めを繰り出すなど無謀に頑張ったので判定勝ち。
 うーむ。

 と、この辺りで僕の斜め右前の席に
 『うっすうっす、ワリィ、遅れてすまんな』
 の1人の30ぐらいの男性が遅れて着席。それだけなら、何て事ない出来事なのですが、どうも雰囲気がただものではない。
 何というか、"前田日明風味"というか"昔、悪やっていたんだよね風"というか、服装は普通にも係らず、なんともいえない風味を醸しだしていました。


 第4試合
 村田龍一VS大久保一樹

 吉田道場VS“U−FILE”という、何故かDSE側が大プッシュするこの対立軸。日本版『シュートボクセVSBTT』なのでしょうか?
 僕の近くの席は、村田龍一大プッシュだったのですが、結局は大久保がきれいに腕を取ってエンド。

 『おう、ヨシダぁ。お前、目ぇ悪いじゃないんかい?ちゃんと見えるんかい』
 と、前の席の前田日明風味は、2つ隣にいるヨシダなる青年に何度も試合が見えるかどうかを確認していました。どうやら、その辺りの4人で1セットらしく、一番上の立場が前田風味らしいのです。
 しかし、ヨシダ青年は緊張しきりと言った表情。かわいそうに、ヨシダ。


 第5試合
 戦闘竜VSジェームス・トンプソン

 いつものように、突貫ファイトを仕掛けるトンプソン。これだけがトンプソンの役割といっても過言ではないのです。
 戦闘竜は多少持ち堪えるものの、最後にはアッパーにぶち倒れました。


 さて、ここ後、高田信彦がリングイン。
 「高田ぁ、“出て来いやぁ!やれぇっ!”」
 という野次に対しても、
 『今日は、やらないよ。うん』
 という平坦なツッコミを入れる余裕が彼にはありました。さすがハッスルで高田総統をやっていると……ゲフンゴホン……いや、2人は別人でしたね。この、ウッカリさん(テヘッ)。
 武士道トーナメントと、ミドル級GPの組み合わせを発表しました。


 第6試合
 今成正和VSヨアキム・ハンセン

 マニア垂涎のこのカード。
 今成が、ハンセンをあわやの所まで足関節で追い込んだものの、タックルへの布石が短調なのを見越され、ハンセンが膝蹴りイッパツでKO勝利。
 いやぁ、強すぎです。この人。


 第7試合
 三崎和雄VSダニエル・アカーシオ

 打撃戦で、僅かにアカーシオが押していた試合。
 正直、もう少し動かないと面白くなかったのですねぇ。


 第8試合
 川尻達也VSルイス・ブスカペ

 何故かブスカペが、『行かないでっ!いやっ!あなたが居なくなるなんていやぁっ』という感じで、川尻の背中にぺったりと張り付いて、場内大ブーイング。
 ふと前を見ると、前田風味が
 『ジ・ャ・ッ・ジ!!ブレイクだろ!こら!何やってんだよ!ジャッジ、おら!』
 とバクハツしていました。
 コワイコワイ。
 試合は、ブスカペが異常に消極的になって川尻がそれを攻めきれずエンド。川尻の判定勝ち。


 第9試合
 美濃輪育久VSキモ

 美濃輪の煽りVTRに場内大爆笑。いや、格闘技イベントではありえないんだけどね…。
 試合はキモが最近の総合テクを全く発揮せずリバーサルをアッサリ許してアキレス腱固めに負けました。
 美濃輪に派手に勝ってもらう為の噛ませ犬って感じです。
 いつも通り、美濃輪は
 『オイッ!オイッ!』
 をやると、大興奮で会場を後にしました。


 第10試合
 長南亮VSフィル・バローニ

 長南亮楽勝!と思っていた試合が、フィル・バローニのイッパツを受けて倒れ込んでしまう大逆転劇。
 GP前に、黄色ランプ点滅の長南。
 そして、いきなりGP当選確実のフィル・バローニなのでした。


 第11試合
 五味隆典VSジーン・シウバ

 前田風味が試合VTRになると、豹変。
 『五味は好きになれねぇな』
 と、周りの雰囲気考えずに五味ブーイングを1人で始めます。そしてシュートボクセを大贔屓。
 『シュートボクセ最高!』
 『アゼレードとジャドソンコスタの敵をとれぇっ!』
 と1人で日本人全員を敵にした発言です。
 ふとヨシダさん辺りを見ると、皆さん萎縮気味。分かるよ分かる。君たちは五味を応援したいんだろ?

 試合展開は、五味が終始押すものの後一歩が出ない五味。2Rの最後10秒で腕十字に持ち込んだものの、何故かシウバが我慢に我慢をして判定に。
 KO連続記録は6でストップとなりました。
 前田風味は不貞腐れ顔。
 いやぁ、コワイコワイ。


 試合云々よりも、前田風味に代表される名古屋独特の雰囲気が異常に楽しかったイベントです。
 いやぁ、足を運んだ甲斐がありました。
 しかし、連れの人たちは不貞腐れている前田風味の機嫌と取りつつかえるんだろうなぁ。

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10クール 47回目放送 (通算放送回数157回)

『PRIDEGP2005FinalRound』適当予想(+結果発表)2005年8月27日(適当予想)
2005年9月4日(結果発表)


 ジリジリと盛り上がってきたPRIDEGPもようやくファイナル。
 去年のグランプリと比べると、実力伯仲で誰かが勝ち上がるのかが本当に分からない、興奮興奮のグランプリとなりました。
 で、更にミルコVSヒョードルというとんでもなくデカイ“おまけ”付き。
 これで盛り上がれない奴は、人間じゃない!!
 ということで、全試合予想をどうぞ!!


PRIDEGP2005FinalRound
全試合予想


第1試合
中村和裕 VS イゴール・ボブチャンチン

■予想勝者
 中村和裕


 試合の流れを止める男、中村が第一試合。
 ボブチャンチンの打撃をかいくぐってのテイクダウン。そこから適当にポジションを取って判定……というのが目に見えてきます。

■勝者
 中村和裕(予想的中)

 ボブチャンチンの打撃をうまくいなし、持ち味を殺すのはさすがの中村。
 しかし決め技が決定的に弱いのは致命的。今回のグランプリではどうも地味なのです。


第2試合
ヴァンダレイ・シウバ VS ヒカルド・アローナ

■予想勝者
 ヴァンダレイ・シウバ


 と予想はしてみたものの、本当にどう転ぶかが分からない試合。
 シウバがイッパツKOする事も想像でき、アローナがシウバを翻弄する姿も見えるのです。
 判定でシウバかな……と思うのです。
 いや、これは想像の外にいる試合なので、僕らは見るだけなのです。

■勝者
 ヒカルド・アローナ(予想外れ)

 シウバが何も出来なかったのか、アローナが何もさせなかったのか。
 とにかくシウバの持ち味が何も出なかった試合だった。
 アローナの攻めが、とにかくエグイの印象的だった。自分からは一切手を出さず、隙を見て一気にグラウンドに持ち込んで上から鉄槌を落としまくる。アローナはこれ以上の事をせず、又、シウバに判定で勝つにはこれで十分条件なのだ。
 今までの日本人ファイターは、『どうせシウバに負けるなら、玉砕覚悟で』と自分からキッカケを作っていく事が多かった。アローナのように観客無視で待ちまくるというのは無かったのだ。
 しかし、シウバは負けて一気に老け込んだよ。プライドの1つの歴史がゴソリと終ってしまったのだ。


第3試合
アリスター・オーフレイム VS マウリシオ・ショーグン

■予想勝者
 アリスター・オーフレイム


 全局面で決め技を持つ(打撃と締め技)アリスターと、打撃一辺倒のショーグン。
 僅かに有利なのが、アリスターのような気がします。
 今回は打撃勝負でアリスターがKOをとるかなぁ。

■勝者
 マウリシオ・ショーグン(予想外れ)

 序盤は体格のよさでアリスターが完全に支配。しかし、フロントチョークが外れてからは一気にスタミナ切れ。10分持たないというのはちょっとPRIDEではまずいぞまずいぞ。
 最後はショーグンはお手本のようなマウントポジションからの鉄槌でエンド。今のご時世、マウントよりもサイドポジション辺りが持てはやされているというのに、何だか懐かしい感じです。
 しかし、これでランペイジ・ホジェリオ・アリスターを破ったショーグン。ホンモノです。


第4試合
ローマン・ゼンツォフ VS ファブリシオ・ヴェウドゥム

■予想勝者
 ファブリシオ・ヴェウドゥム


 ミルコVSヒョードルの前哨戦。
 しかしゼンツォフは大したファイターじゃないような……単に前哨戦だからホイホイ呼ばれたような気が……。
 ヴェウドゥムの引き立て試合なのです。

■勝者
 ファブリシオ・ヴェウドゥム(予想的中)

 テレビでは完全無視された二人。ヴェウドゥムが綺麗にグラウンドコントロールを決めてエンド、らしいです。それだけ


第5試合
吉田秀彦 VS タンク・アボット

■予想勝者
 吉田秀彦


 吉田の立ち位置がこの頃微妙な気がするのは僕だけ?
 何だかんだ言って、この頃勝ち星に恵まれていないしね。
 で、恵まれていないにも係らず何故か『日本人の中では強い』というイメージが続いているような気がする。
 ただ、オールドネームのアボットには遅れを取らないでしょう。
 今回は吉田の勝利で。

■勝者
 吉田秀彦(予想的中)

 VIVA男塾!という煽りVTRと言い、勝ち負けとは別次元で呼ばれる吉田の存在と言い、いつの間にかドン・フライのポジションを取っていたんだね。吉田。
 今回はタンク・アボット戦。
 明らかにアボットはやるきねーなー。という感じ。
 吉田が7分掛かって着を使ってエンド。
 試合後に
 『重いほうもいけちゃうかな?』
 と一人エヘヘとヘビー級転向を匂わせてました。やはりドン・フライのポジションを狙っているのだ。


第6試合
ミルコ・クロコップ VS エメリヤーエンコ・ヒョードル

■予想勝者
 ミルコ・クロコップ


 ミルコのPRIDEでの物語は、勝ち負け関係なく、この試合で終了する。
 勝てばミルコの立場は“追われる者”となり、新しい物語がスタートする。
 負ければヒョードルが絶対王者となり、ミルコは1からの出直しとなる。
 ミルコが下馬評では不利といわれていて、僕もそれを理解している。
 しかしかし。
 ミルコの物語はベルトを持って完結してほしいと願う僕がいるのである。
 今回は個人的思い入れで、敢えてミルコ勝利を願うのだ。

■勝者
 エメリヤーエンコ・ヒョードル(予想外れ)

 PRIDEを見て、初めて闘っているファイターが“恐ろしい”と感じてしまたった。ヒョードルが恐ろしかったのだ。
 ヒョードルの不気味なオフェンス・ディフェンス能力は、多分人類を超えている。
 ミルコのハイキックを、受けるでも避けるでもなく、右腕で触れるようにして回避していたヒョードル。ミルコの怒涛のラッシュに、大振りのパンチ一発でペースを狂わせたヒョードル。グラウンドから、容赦の無いパウンドを振り下ろすヒョードル。
 ミルコの強さは、今の時点では人間の許容範囲の強さだ。ヒョードルの人間離れした強さには叶わないのだ。
 これで、ヒョードルは1点の曇りも無い王者になってしまった。もう3TOPという言葉を使ってはいけない。
 2年程続いた3TOP時代は、夢の現実も無いヒョードル皇帝の天下となってしまった。ヘビー級停滞のこれから暗黒時代が続くのだろうか?それともヒョードルをぶち倒す、新たなる“60億文の1の男”が現われるのだろうか?
 とにもかくにも、ヒョードルがミルコを倒し、新たなるヘビー級の世界をこじあけたのだ。


第7試合
ヴァンダレイ・シウバ VS アリスター・オーフレイム

■予想勝者
 ヴァンダレイ・シウバ


 アリスターは全局面に対応できるものの、シウバだってそれは出来る。
 こうなると、後はPRIDEでの経験だけをモノを言いそうなので、1日2試合闘った経験のあるシウバが優勝だと思うのです。

■勝者
 マウリシオ・ショーグン(予想外れ)

 決勝戦は、何一つ当てていない僕なのですが(苦笑)。しかししかし、それはミドル級の新時代幕開けなのであって、嬉しい事なのです。
 ショーグンは気張ったのか、ダブルハイキックを見舞っての序盤。
 アローナが例の待ち作戦で行くのか……と思ったら、ショーグンがとにかく突っかけて行くのでそのペースに巻き込まれます。
 ショーグンがフットスタンプの後、いきなり鉄槌を下して突然のエンド。ショーグンがフレッシュな若々しさで優勝なのです。
 しかし、それに比べるとシウバの光の無さにはちょっとタジロイデシマッタ。
 ショーグンが優勝を決めた瞬間に、顔をクシャクシャにして喜び、感極まってショーグンの両肩を叩き、ベルトを甲斐甲斐しく巻くシウバは、何処から見ても『新しい勢力の台頭を頷いて喜ぶ好々爺』という感じで、フェードアウトしていきそうだ。
 シウバはどうなるのだろうか?PRIDEの新しい波に飲み込まれ、終ってしまうのだろうか?


 という事で、PRIDEGPが終りました。間違いなく、PRIDEの1つの歴史が潰えて、再び生まれ変わった瞬間なのでした。
 ミドル級はシウバ政権が崩壊し、ショーグン・アローナ・アリスター・ホジェリオ辺りが群雄割拠する時代に。ヘビー級は、名実共にヒョードルの1党独裁政権が樹立し、しばらくは安泰。
 この局面に、誰がどう駆け抜けるのか?ハリトーノフはどうなのか?バーネットは復帰するのか?ファブリシオはどーだ?桜庭は最後の一花を咲かせられるのか?シウバは復帰できるのか?ミルコの復帰劇はあるのか?マークハントの立ち位置はどーなるのか?未知なる強豪はこれから出てくるのか?
 話題は尽きず、PRIDEは驀進していくでしょう!

 という事で、今回の的中率は、7試合中3試合。%は42.9%。酷いもんだ。
 全体の的中率は、71試合中46試合。%は64.8%。7割から遠のいたぞ……。


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10クール 48回目放送 (通算放送回数162回)

『K-1GP2005開幕戦』適当予想(+結果発表編)2005年9月23日(適当予想)
2005年9月27日(結果発表)


 さて、K−1GP開幕戦が今日行われるわけなのです。

 例年に比べて新旧交代がより鮮明になって、うーむと唸ってしまうカードが揃ってしまったので、慌てて適当予想です。

 やけに文章があっさりめなのは、この予想が試合当日(23日)の午前1時ごろに慌てて書いているのでどうかご了承m(__)m。


K-1GP2005開幕戦
全試合予想


GP1回戦
ボブ・サップVSチェ・ホンマン

■予想勝者
 チェ・ホンマン


 ボブ・サップのK−1ファイターとしての賞味期限は終ったかなぁというのが印象。俄かに実力を付けてきたホンマンに、あっさり負けるような気が。
 というか、サップは自分よりも身長があるファイターとやるのは初だったはず…その点でもちょっと見物なのです。

■勝者
 チェ・ホンマン(予想的中)

 この試合だけ『好きな時に休んでもよい』ルールが適用されました。嘘です。
 でも、実際はそんな感じ。
 サップもチェもスタミナがかなりマズイ事が露呈されました。チェはピンチだねぇ。


GP1回戦
ガオグライ・ゲーンノラシンVSレイ・セフォー

■予想勝者
 レイ・セフォー


 まぁ多分、ガオグライには勝ってほしくないんだろうなぁ、というマッチメイク。両者ともにスピーディなら、体重のあるセフォーが俄然有利なはず。
 しかしガオグライの体重は本当に宙ぶらりん。これからどうするんですかねぇ?

■勝者
 レイ・セフォー(予想的中)

 勝ったセフォーよりも、避けに避けまくったガオグライの方がインパクト大なのですが。
 しかしセフォーが叩き潰すように打ったフック(かな)で、ガオグライが押されるようにダウン。
 体重の差はいかんともしがたいのです。


GP1回戦
武蔵VSフランソワ・ボタ

■予想勝者
 武蔵


 相手に好きなことをさせない名人、武蔵。まぁ、自分からも大して攻めてこないんですけど。
 ボタはK−1に慣れてきたとは言え、スタンダードな攻め方しかしないので、無難に武蔵が勝つのです。

■勝者
 武蔵(予想的中)

 相変わらずの武蔵スタイルで勝利。もちろん判定。
 武蔵は確かに、世界に名だたるファイターに成長した訳ですけど、あのファイトスタイルはどうなんだろう…。


GP1回戦
ジェロム・レ・バンナVSゲーリー・グッドリッジ

■予想勝者
 ゲーリー・グッドリッジ


 ここは敢えて逆張りで。
 もしアップセットが起こるならば、この試合のはず。
 正直、バンナには往年の爆発力は無く、老獪な攻めにシフトしつつあります。雰囲気だけは、清原張りですけど。
 で、代わりにゲーリーは何故か39歳から華開いて上り調子なのです。
 もしかすると、もしかするかも……。

■勝者
 ジェロム・レ・バンナ(予想外れ)

 逆張り失敗。
 バンナが圧倒的な試合運びで圧勝。ただ、往年の一発で倒すスタイルからは脱却したようで、うーん。バンナの立ち位置は微妙になったぞ。


GP1回戦
ピーター・アーツVSマイティ・モー

■予想勝者
 マイティ・モー


 今までに2回、ジムに向うアーツを見かけたことがあるんですが……しかし予想勝者はモーかなぁ。ゴメン。
 モーのように力技でプレッシャーを掛けるタイプは、アーツにとっては難しいのでは……思うのです。というか、そろそろアーツは総合に行くべきなのです。

■勝者
 ピーター・アーツ(予想外れ)

 意外にも、脛蹴り合戦に終ったこの試合。
 こういう地味にテクニカルな試合ならば、アーツが圧倒的に有利なのです。
 これでアーツは13年連続でベスト8入り。オリンピックじゃないけども、参加する事に意義がある状態なのです。
 正直、自力優勝はかなり難しいけれども……頑張って欲しい。


GP1回戦
セーム・シュルトVSグラウベ・フェイトーザ

■予想勝者
 セーム・シュルト


 さて、TVではカット確実な試合なのですが、実はなかなか楽しみです。
 両方とも空手が母体となっているので、バッチバチの真剣殴り合いがみれそうです。今回は、リーチとプレッシャーの差でシュルトです。

■勝者
 セーム・シュルト(予想的中)

 リーチの差があるとは言え、シュルトが圧倒的に攻めていたのはちょっとしたサプライズです。ただ、それ以上にテレビ放送されたのがサプライズなんですけど。
 地味ぃに嫌ぁなファイターが勝ちあがってきました(笑)。裏の優勝候補でしょう。


GP1回戦
リカルド・ノードストランドVSルスラン・カラエフ

■予想勝者
 ルスラン・カラエフ


 いやぁ、まぁ、更にカット確実っぽいのですが、これも又バッチバチの実力伯仲マッチが観れそうです。
 ただ、急遽ホーストの代わりとなったノードストランドは多少不利かなぁという感じで、カラエフにします。

■勝者
 ルスラン・カラエフ(予想的中)

 カンペキに近いワンサイドゲーム。ホーストとの試合が楽しみだったんですけどねぇ。
 K-1にどんどん適応すれば、かなり化けるのでは…?今年は優勝が無理でも、超有望株なのです。


スーパーファイト
レミー・ボンヤスキーVSアレクセイ・イグナショフ

■予想勝者
 レミー・ボンヤスキー


 今年のイグナショフは駄目でしょう…という点でボンヤスキーです。
 一度勝ちのベクトルに乗り始めると、無理の強さを発揮するボンヤスキーなんですけど……今年はどうしたのか?多分、復帰にはまだ時間がかかるでしょうね。

■勝者
 レミー・ボンヤスキー(予想的中)

 イグナチョフが意外とハキハキ動いていたのが印象に残りました。ボンヤスキーも攻めあぐねていました。ただ、要所を締めていたのはボンヤスキー。
 うまい試合運びをしていたものの、今年の優勝はどうか??微妙です。


スーパーファイト
角田信朗VSジョージ・“ザ・アイアン・ライオン”

■予想勝者
 角田信朗


 これは角田が勝って、挨拶をする試合なのです。

■勝者
 ジョージ・“ザ・アイアン・ライオン”(予想外れ)

 良く分からんのです。テレビで放送されていないし。




 古老のアーツが残り、中堅バンナ・武蔵・セフォーがドカッと居座り、日の目を見ないシュルトがようやくあがり、チェ・カラエフが虎視眈々と隙を窺う……で、それらを迎え撃つレミー……例年に比べれば非常に面白そうな8人が勝ちあがりました。
 いつの間にか、旧世代が確実に消え去り始めているのが嬉しいやら悲しいやら。次回は11月に決勝トーナメントらしいんですが……Dyanamite!の予定に遠慮してるよなぁ。何かK−1GPはどうなるんだろう。

 今回は9試合中6試合的中。%は66.6%。
 トータルは、80試合中52試合的中。65%ピッタリ。しかしまだまだ的中率低し。


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10クール 49回目放送 (通算放送回数163回)

『PRIDE武士道其の九』適当予想(+結果発表)2005年9月25日(適当予想)
2005年9月28日(結果発表)


 さて、K−1GPから間髪いれず、今度はPRIDE武士道トーナメントです。
 正直、HERO’Sと言い、PRIDEミドル級トーメントと言い、トーナメントばかりが乱立しているような気がするんですけども。
 実は、トーナメントは『1人以外は、全員負ける』というファイター泣かせな方式。
 これからもバカのようにトーナメントが増えるでしょうけど、別の方法は無いのか?とちょっと思います。
 たとえば、総あたり戦とか(もっと過酷)。

 まぁ、そんな愚痴を書きつつ、今回はPRIDE武士道其の九。ウェルター級・ライト級ダブルトーナメントです。
 じっくり生観戦してきます。


PRIDE武士道其の九
〜ウェルター級&ライト級ダブルトーナメント〜
全試合予想


第一試合
ウェルター級トーナメントリザーブマッチ
桜井隆多VSパウロ・フィリォ

■予想勝者
 パウロ・フィリォ


 リザーブマッチのこの試合。ミドル級の実力者であるフィリォが、体重を落として何故リザーバーなのか?という根本的な疑問があるのですが、みなさまいかが?
 試合は無難にフィリォが勝つと思います。判定かなぁ。

■勝者
 パウロ・フィリォ(予想的中)

 やはり、体重を落としたフィリォは強い。リザーバーはおかしいよなぁ。
 桜井のよさを完全に打ち消して十字でフィニッシュ。


第二試合
ウェルター級トーナメント1回戦
郷野聡寛VSダニエル・アカーシオ

■予想勝者
 郷野聡寛


 自分を含め、5人のウェルター級日本人を『5弱』と言い切った郷野。
 皆が何となく思っていることを、ズバリと言い切ってしまうのはさすがのビックマウス。
 しかし5弱の中では1番強いと言っているので、ここは1つ勝った方がいいでしょう。
 相手はダニエル・アカーシオですが、郷野の超“ディフェンシブ”ファイトなら勝てる!勝てるよ(笑)。

■勝者
 郷野聡寛(予想的中)

 ディフェンシブ男の郷野が、噂に違わずやってくれたこの試合。攻め続けるスタイルのシュートボクセにしたら、嫌らしい相手なのです。
 アカーシオが攻め、それを綺麗にいなしつつ、郷野がポイントを稼ぐ展開が続いて、判定勝ち。トーナメント向きの戦いなのでした。


第三試合
ウェルター級トーナメント1回戦
長南 亮VSダン・ヘンダーソン

■予想勝者
 ダン・ヘンダーソン


 長南亮には勝って貰いたいものの、正直これはキツイ。
 オールラウンドに戦えるヘンダーソン相手では、付け入る隙がなさそうです。
 長南も簡単には負けないと思うんですけど、判定でヘンダーソンの勝ち……だと思うわけです。

■勝者
 ダン・ヘンダーソン(予想的中)

 22秒という、瞬殺劇で終ったこの試合。出会い頭にダンの一発が当たり、そのまま妙な格好で倒れてエンド。
 本人的にはまだ戦えそうだったんですが、まぁ、止められてもしょうがないでしょう。
 前回のVSフィル・バローニ戦も、スタンドでの乱打戦から崩れていったので、この辺りが長南のウィークポイントなのでしょう。次回は大晦日…かなぁ?強い長南亮を期待してます。


第四試合
ウェルター級トーナメント1回戦
美濃輪育久VSフィル・バローニ

■予想勝者
 美濃輪育久


 これは理屈ぬきで美濃輪。
 と…いうのは半分冗談で、バカのように打撃に付き合わなければ、十分勝てるでしょう。ただ、打撃に付き合わない…という所が最大のネックでもあるんですけど。
 美濃輪は一日二試合するという事に何を考えているのか?読めないだけに不気味です。

■勝者
 美濃輪育久(予想的中)

 スキンヘッド美濃輪。別人のようなのですが、動きを見れば間違いなく美濃輪。何か誰にも踏み込めないような雰囲気があったのです。
 試合自体は、美濃輪が前回とは打って変わってグラウンドに引き込む展開。まぁ、壮絶な殴り合いをしちゃ、次に繋がらないからね。
 しかし美濃輪は、テイクダウン以降の攻防がネックかも。足関節はうまいものの、腕を取るプロセスが異常に遅い。
 今回は、バローニを何とか抑えて判定勝ちですけど……問題噴出なのです。


第五試合
ウェルター級トーナメント1回戦
須田匡昇VSムリーロ・ブスタマンチ

■予想勝者
 ムリーロ・ブスタマンチ


 修斗ライトヘビー級王者…というものの、いきなりのプライドルールでしかも相手はブスタマンチ先生。
 今回は分が悪すぎでしょう。ブスタマンチ先生の勝ちなのです。

■勝者
 ムリーロ・ブスタマンチ(予想的中)

 須田が打撃で押す展開だったのが、何故か気が付けばブス先生が下から十字を取っているという、正に匠の展開。
 自分では敢えて動かず、相手に動いてもらいつつ自分のペースを掴むブスタマンチは強い。優勝候補筆頭か?


第六試合
ライト級トーナメントリザーブマッチ
三島★ド根性ノ助VSチャールズ・“クレイジーホース”・ベネット

■予想勝者
 三島★ド根性ノ助


 クレイジーホースは強いものの、まだガムシャラに突き進んでいくような気が。三島のテクニックの前に完膚……のはず。

■勝者
 三島★ド根性ノ助(予想的中)

 三島のアドリブが冴えた試合。いや、試合本番とは関係ないんですけどね。クレージーホースが、試合前にカメラに向って悪態を付くとすかさずピースサイン。こういうアドリブを返せる日本人は少ないよなぁ。
 試合自体は、三島はテイクダウンを簡単に奪い、ヒールホールドで一蹴。三島VS五味というのを、一度見てみたくなったのです。


第七試合
ライト級トーナメント1回戦
桜井“マッハ”速人VSジェンス・パルバー

■予想勝者
 桜井“マッハ”速人


 プライドでは、まだ存在感が薄いマッハ。ここら一気に…という感じのはずが相手がジェンス・バルパー。
 マッハなら勝てる!と信じながらも、ホンネは判定でもいいから勝ってくれ!なのです。

■勝者
 桜井“マッハ”速人(予想的中)

 73に絞込み、動きにキレが戻ったマッハ。バルパーの動きにも適当して、最後は打撃でKO。30にしてマッハ、狂い咲きです。


第八試合
ライト級トーナメント第1回戦
ヨアキム・ハンセンVSイーブス・エドワーズ

■予想勝者
 ヨアキム・ハンセン


 エドワーズは強いファイターだとは思うのですが、僕の中では『後の先』的なイメージがあります。
 相手の攻撃をいなしつつ、自分のペースに引き込む…という感じ。
 ハンセンの一発に対しても同じ事が出来るかというと、どうもそこは疑問なのです。
 なのでハンセンの勝利。

■勝者
 ヨアキム・ハンセン(予想的中)

 意外にも泥試合になったこの試合。最後によいポジションを取ったのはハンセン…という感じ。かみ合わなかったかなぁ。


第九試合
ライト級トーナメント1回戦
五味隆典VS川尻達也

■予想勝者
 五味隆典


 皆が思っている程、正直盛り上がらないのは僕だけ?
 五味VS川尻は『スタンダートファイトVSスタンダートファイト』なわけで、実は詰め将棋のような手堅い手堅い試合になるような気がするのです。
 ただ、PRIDEでの経験が+されて五味の勝ち…という感じ。判定。

■勝者
 五味隆典(予想的中)

 とにかく二人の意気込みがハンパではないこの試合。会場の熱気も、ここに来てヒートアップ。しかしまだ5試合あるけども。
 試合は打撃オンリーの五味に対して、打撃からのタックルを狙う川尻という展開。しかし、川尻の打撃は五味に劣らず早い。見ているこちらは冷や冷やもの。
 しかし、常にプレッシャーを掛けていたのは五味で、最後は川尻の体制が崩れた所に、20発以上の打撃を浴びせ、裸締めでフィニッシュ。
 魔裟斗VSKID以来の、ビリビリする日本人対決でした。これを生で見れてシアワセだった〜。


第十試合
ライト級トーナメント1回戦
小谷直之VSルイス・アゼレード

■予想勝者
 ルイス・アゼレード


 ZSTで大活躍な小谷直之も、大舞台のPRIDEではどうか?
 というか、よく実力が分からんのです。
 で、一方は血気盛んなアゼレード。小谷が試合になれる前に、一気に畳み掛けるような気が……なんでアゼレード。


■勝者
 ルイス・アゼレード(予想的中)

 小谷はどうだ?どうなんだ?……と思ってみていたら、出会い頭のルイスのパンチがモロヒット。そのままエンド。
 事故的な感じですけど、小谷に次はあるのかなぁ?


第十一試合
ウェルター級トーナメント第2回戦
郷野聡寛VSダン・ヘンダーソン

■予想勝者
 ダン・ヘンダーソン


  ヘンダーソンのスゴイ所は、緩急自在のファイトスタイルです。
 一発で勝負を決する打撃も持ち合わせていれば、ねちっこいグラウンド攻防もお手の物。郷野のディフェンシブファイトでも、これを破るのは難しいはず……なのでヘンダーソンなのです。


■勝者
 ダン・ヘンダーソン(予想的中)

 22秒しか戦っていないヘンダーソンが圧倒的有利だったこの試合。郷野を一気にねじ伏せました。強いよ。


第十二試合
ウェルター級トーナメント第2回戦
美濃輪育久VSムリーロ・ブスタマンチ

■予想勝者
 美濃輪育久


 …と予想しておきながら、全然美濃輪が勝てる気がしないのですが。
 これは予想じゃなくて、妄想かもしれんのです。
 美濃輪の決め手は、電光石火の足関節。これにブスタマンチが引っ掛かるとはどうも思えないわけで。
 もし美濃輪が勝つとすれば、以前の中村VSブス先生のような、打撃中心に手堅くポイントを稼ぐしかないのですが……美濃輪はやらなそうだぁ。
 と、否定材料ばかり書いていても美濃輪が勝つ!と妄想しときます。だって見たいじゃん、美濃輪VSヘンダーソンをさ。

■勝者
 ムリーロ・ブスタマンチ(予想外れ)

 寝技の大家ブスタマンチに、美濃輪の足関節はどうか…?と思っていたら、やはり通用しなかったのです。
 袈裟固めを決められて(美濃輪が落ちたかと思ったぐらいに)、その後にブスタマンチに蹴られまくってエンド。
 やはり世界の強豪とは力の開きがあったのです。


第十三試合
ライト級トーナメント第二回戦
桜井“マッハ”速人VSヨアキム・ハンセン

■予想勝者
 桜井“マッハ”速人


 この試合は豪華。世が世であればメインマッチです。
 カラダを絞ったマッハなら、ハンセンに何とか勝てるはず……と思うのです。
 派手にKOを狙わなければ、十分マッハにも勝機があるはず。


■勝者
 桜井“マッハ”速人

 とにかくこの試合、桜井が動く動く。打撃で攻めて、1回は飛びつき気味に逆十字を決めかけました。やはり狂い咲きなのです。
 ハンセンはそれに対応するという形で終始押され気味。判定でマッハが勝利。


第十四試合
ライト級トーナメント第二回戦
五味隆典VSルイス・アゼレート

■予想勝者
 五味隆典


 これもメインマッチ級。というか、メインマッチのリメイクです。
 お互いある程度手の内は知れている訳で、なかなか楽しみなわけですが、やはり一枚上手なのが五味…でしょう。
 というか、僕はマッハVS五味がみたいの!!(超ワガママ)


■勝者
 五味隆典(予想的中)

 とにかく試合前のアドバンテージが酷いこの試合。五味がどこまでも不利なんですが、そこはスーパースター。
 疲れていても、前に出る姿勢を絶対に崩しません。不利になると、見に回りがちな日本人ファイターの中で、これは本当に珍しいのです。さすがヒーロー。
 打撃でも、アゼレードを押します。ただ、アゼレードが3発当てれば、五味が4発当て返す…というような、ド緊張状態が続きます。
 それが15分フルに続き、判定は五味。いや、すごいよヒーローだよ。



 ブスタマンチVSヘンダーソン、マッハVS五味が残りました。これは良いんですけど、しかし5時間興行はきついよ。
 特に、今回のように山場が3つぐらいあると、死にそうです。
 ファンの我慢の上に乗っかったような興行は、これで最後にしてほしいのです。
  今回は、14試合中13試合的中。%は92.9%。久々に良いのが出た!
 トータルは、94試合中65試合的中。69.1%。夢の7割まであと少し……!


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10クール 50回目放送 (通算放送回数164回)

『ゴミタカノリハ、ヒーローダ』2005年10月2日

 PRIDE武士道其の九を観戦して、1つどうしても書きたいテーマがあったので今回はそれを書いておこうと思う。
 五味隆典の事だ。
 今まで、怒涛の7連勝(しかもその内6つは1ラウンドKO勝利)を挙げているのだから、その実力は折り紙付き。今回のトーナメントでも優勝の最有力候補としてエントリーされていた。
 しかし、今回、僕の予想を完全に上回る物を魅せつけてもらった。五味隆典への価値観がガラリと変わってしまったのだ。彼は、完全なPRIDE武士道のヒーローだ!と信じて疑わなくなってしまったのだ。
 そこで今回は武士道其の九での二試合を、少し詳しく書きたいと思うのです。完全に五味へのコダワリと自分の思い入れで書いているので、御見苦しい点はご容赦をm(__)m。


 五味隆典の一回戦・川尻との試合は、気迫と気迫のぶつかり合いとなった。
 序盤はスタンドでのピリピリとした間合いの打撃戦。
 川尻が何度かタックルを仕掛ける。
 五味はそれをことごとく突き放し、スタンド勝負にあくまでこだわる。川尻のパウンドを堪えるような、かったるい試合展開を拒否したのだ。
 あくまで斬り合いを望む五味と、倒すための布石の殴り合いと考えている川尻。
 両者のスタンドでの意識の違いが、徐々に五味に味方してゆく。五味の打撃が、川尻の顔面を捉え始める。
 そして、7分過ぎに決定的にバランスが崩れた。
 五味の打撃に耐えかねた川尻が、上体を大きく崩す。五味がすかさず、バックに回りつつ打撃を浴びせる。20発以上。川尻は直撃を避けようとガードをするが、もはや反撃の力は残っていない。川尻のガードが徐々に緩む。五味はそこから裸絞めを仕掛けた。
 本来ならば、そのまま殴り続けても構わなかった筈なのに。バックを取っていたのだから、余裕で勝てていたのに。
 レフェリーストップで不完全燃焼なKOよりも、川尻からタップを奪い、カンペキな試合を作り上げたのだ。
 意図的か無意識なのかは分からないが、この辺りの感覚が普通の日本人ファイターとは圧倒的に究極的に異なっている。飛び抜けているのだ。
 川尻の気迫を受け止め、それ以上の気迫で返した五味には言葉が無い。

 トーナメント2戦目は、ルイス・アゼレード。
 一度、五味がKO勝利で勝っているものの、五味が終始押されていたのも事実。決して楽勝な相手ではない。
 しかも今回は、五味は川尻戦で7分を戦い抜き、アゼレードはたったの11秒。出会い頭のパンチで小谷を粉砕している。無傷なのだ。試合時間のハンデは、圧倒的に五味が大きい。
 そんな、五味隆典に逆風が吹き荒れる中で試合が始まった。
 アゼレードの打撃は速く変則的な上、大きく伸び上がる。しかも、一発で試合をひっくり返す程の威力を持っている。
 五味は絶妙な間合いで打撃を反らすと、一歩踏み込み反撃を繰り出す。ジワジワとアゼレードにプレッシャーを仕掛ける。
 序盤は、緊張感が交錯する中、五味が押しつつあった。
 しかし、アゼレードが打つ一発の軽いローキックで、五味の体が考えられない程かしいだ。
 アゼレードがタックルを仕掛け、五味が耐え切れず倒れ込む。五味は下になりながらも、必至で組み付こうとする。それを鉄槌で突き放そうとするアゼレード。
 組み付く五味の表情が、有明コロシアムのビジョンに大写しになった。
 疲労の色が濃い。今にもギブアップしそうな、苦しい息遣いが聞こえてきそうだ。
 ここで初めて、五味が疲労しきっている事に気が付いた。それまでの五味は、それを感じさせないほどの攻勢一方だったのだ。
 このグラウンド状態は、ブレイクが掛かり再びスタンドへ試合は移る。
 その後の展開は、2ラウンドの最後まで似たような事の繰り返しになる。
 両者、離れた位置から五味が一歩スッと間合いに入る。打ち合う両者。五味が打たれる事もあるが、ほとんどは五味が打ち勝ち、アゼレードが一歩大きく下がる。そうると、五味が一歩間合いに入る。この繰り返し。
 僕がここで、一番ハッとしてしまったのは、打撃の起点を五味が作り出して行った事だ。肩を上下させ、大きく息をしている五味が、敢えて自分からアゼレードとの殴り合いの間合いに入ったのだ。
 五味は明らかにスタミナをロスしている。普通ならば、中間距離で様子を見たい。しかし、それではアゼレードからの攻撃の起点を作ってしまう。
 だからこそ五味は、スッと何事も無いように間合いに入ったのだ。
 その何気ない動きに、何故か僕は美しさを見た。
 危険を冒して勝ちを奪取しようとする気迫と行動に、美しさというオーラが出ていたのだ。
 試合は判定にもつれ込んだが、終始リードしたのは五味である事は誰の目にも明らかだ。判定勝ち。見事に五味は、決勝戦への切符を手に入れた。

 五味は既に、ただ強いだけではない。ヒーローとしての素質をこの日で開花させた。
 勝つ事を前提に、それ以上の価値観を観客に魅せ付けたのだ。
 一体、こんな日本人ファイターが出てくると、誰が考えていただろうか?
 一時期、桜庭や桜井マッハ速人が担っていた(マッハは修斗でね)“世界に誇れる日本人ファイター”という称号を、今は完全に五味が背負っているのである。
 そして五味は、次戦、先輩である桜井マッハ速人と激突する。
 このドラマチックな展開に、五味はいかなる答えを出すのか?考えるだけでも、面白い試合になる事は固い。
 ヒーローである五味にはもう、次々と物語になる試合が組まれてしまうのだ。
 いや、五味はどんな相手だとしても、自分の物語として組み込んでしまう実力が出てきたのだ。
 こうなった強い。
 とことん強い。一時期の桜庭のように、次々と印象的な試合をこなして行くだろう。

 五味隆典は正真正銘のヒーローなのだ。
 これだけは疑いようの無い真実なのだ。

 …と誰もが考えているような事を垂れ流してみましたm(__)m

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